手塚治虫全集の買取相場|400巻を売る・買う・処分する判断

結論:売るなら専門店の宅配買取、買うなら文庫全集か電子版

手塚治虫漫画全集(講談社、全400巻)を揃いで売るなら、漫画の全巻セットを扱う専門店の宅配買取に出してください。2026年時点で公開されている買取価格は7.5万円から16万円で、ヤフオクの落札額も約6万円から16万円です。ネットオフのような単巻買取の店では文庫全集が1冊10円から50円の値付けで、揃いの価値が消えます。

買う側なら、これから揃えるのは文庫全集(全200巻)です。講談社の新刊として1冊ずつ買えるのは文庫全集で(一部の巻は取り寄せか注文不可)、漫画全集は新刊で流通していないので、中古の揃いか電子版で手に入れることになります。読めればよいなら電子版で、漫画全集は1巻330円、400巻で132,000円です。

処分だけが目的でも、資源ごみに出す前に買取に出してください。図書館への寄贈は、出版年の条件でほぼ断られます。

したいこと答え目安の金額
漫画全集400巻を売る専門店の宅配買取か、ヤフオク買取7.5万〜16万円、落札6万〜16万円
文庫全集200巻を売る専門店の宅配買取か、ヤフオク買取6.5万円、落札約10万円
漫画全集を買う中古の揃いを、落札実績の10万円前後を目安にヤフオク出品中は9.5万〜18.5万円
文庫全集を買う新品を1冊ずつ、または電子版紙は1冊847〜1045円
読めればよい電子版漫画全集は1巻330円、400巻で132,000円
処分したいまず買取。寄贈は条件で断られる0円でも引き取ってもらえる業者がある

全集は2種類ある

手塚治虫の全集は講談社から2回出ています。

1つ目が「手塚治虫漫画全集」で、B6判の全400巻です。1977年6月に刊行が始まり、毎月4冊のペースで1984年に300巻まで出ました。手塚治虫が亡くなったあと、1993年から1997年に100巻を追加して完結しています。383巻から400巻までの18冊は別巻で、エッセイ集や対談集、漫画技法書が入っています。

2つ目が「手塚治虫文庫全集」で、生誕80周年を記念して2009年10月から2012年5月に出た全200巻です。漫画全集の400巻を文庫サイズに再編集したもので、『ブラック・ジャック』など漫画全集に入らなかった話を加えています。一方で、別巻のエッセイや講演の原稿は文庫全集に入っていません。

どちらを買うべきかの比較は、手塚治虫文庫全集と漫画全集の違いに書きました。ここでは値段と売り方に絞ります。

買う側の相場

新刊で手に入るのは文庫全集です。楽天ブックスでの1冊の価格は847円から1045円で、2026年9月に確かめた範囲ではほとんどの巻に在庫がありました。『ばるぼら』は取り寄せ、『双子の騎士』と『ゴッドファーザーの息子』は注文できない状態でした。全200巻の新品セットは漫画全巻ドットコムが198,847円で扱っていましたが、いまは品切れです。

漫画全集は中古で揃いを探すことになります。

買う手段漫画全集 全400巻文庫全集 全200巻
ヤフオク落札(2026年4〜9月)58,300〜162,000円99,000円
ヤフオク出品中95,000〜185,000円78,000〜90,000円(裁断済み)
日本の古本屋1〜300巻 88,000円揃いの出品なし
電子版eBookJapan 1巻330円、400巻で132,000円講談社の電子版を1冊ずつ

ヤフオクの落札額は幅が広く、2026年7月に全巻初版が162,000円で落ちた一方、同年5月には同じ全冊初版が58,300円でした。同じ条件でこれだけ開くので、値段は入札の重なり方で決まっています。買う側なら、出品中の即決価格より落札実績を見て、10万円前後を目安に待つのが得です。

電子版は、漫画全集が2001年12月にeBookJapanで382巻分から始まり、2012年11月に別巻を加えて全400巻が揃いました。文庫全集の電子版は2015年5月から配信されています。紙の揃いが10万円を超えることを考えると、読むだけなら電子版で十分です。

売る側の買取相場

買取価格を公開している業者と、実績を公開している業者をまとめました。

業者漫画全集 全400巻文庫全集 全200巻条件
駿河屋125,000円見積もり全巻初版なら160,000円
ざうるす75,000円65,000円2026年7月査定、1梱包1万円以上で送料無料
たいむましん30,000円(2017年8月の実績)記載なし大阪府での出張買取、当日の価格
三月兎之杜金額非公開(実績)記載なし群馬県での持込買取
藍青堂書林金額非公開買取あり巻数抜け、端本、DVD-ROM版(全巻をディスクに収めた電子版)も引き取り
ネットオフ単巻3〜100円単巻10〜50円揃いの価格設定なし

同じ400巻揃いでも、駿河屋の125,000円からたいむましんの30,000円まで開きがあります。たいむましんの実績は2017年の出張買取で、2026年の宅配価格とは時期も方式も違います。宅配で送れるなら宅配に出してください。

ネットオフの価格一覧を見ると、文庫全集の『火の鳥』は1冊10円から50円、『MW』は10円です。漫画全集も1冊3円から100円なので、400巻でも単純計算で1,200円から40,000円です。単巻買取の店は「揃い」を評価しません。揃いを持っているなら、揃いに値段を付ける店に出してください。

ヤフオクで自分で売る場合の落札額は、買取価格より高くなることが多いです。ただし400巻の梱包と発送を自分でやることになり、送料を9,800円に設定して出品している人もいます。時間があるならヤフオク、手間をかけたくないなら専門店の宅配買取です。

査定で差がつくところ

揃っているか

買取価格を公開している業者はすべて「全400巻セット」を条件にしています。1冊欠けると別の値付けになります。三月兎之杜は326冊の不揃いを「全巻揃いと比べお安め」で買い取ったと書いており、ヤフオクでは391巻が欠けた399冊が90,000円で落札されました。別巻なら1冊1,000円前後で買い足せるので、欠けた巻を足してから売るほうが得です。

初版か

駿河屋は全巻初版のセットを160,000円、それ以外を125,000円に分けています。差は35,000円です。奥付を1冊ずつ確かめる価値があります。

382巻があるか

漫画作品としては最後の1冊にあたる382巻『とんから谷物語』(第4期の最終巻)は、日本の古本屋で初版帯付きの1冊が8,100円で売られています。別巻18冊の1冊1,000円前後より一桁高い値段です。揃いで売るなら、この巻が入っていることを説明に書いてください。

帯とヤケ

まんだらけは文庫全集の全巻初版帯付きセットを「はじめて」と書いて売り出しており、帯付きの揃いは珍しい扱いです。漫画全集は刊行から30年から50年が経っているので、背のヤケは避けられません。ヤケの程度で減額されますが、揃いの価値のほうが大きいので、ヤケを理由に売るのをあきらめないでください。

寄贈と資源ごみ

図書館への寄贈は、出版年の条件を置く図書館では断られ、条件のない図書館でも受け入れは図書館の判断です。横浜市は「出版後およそ5年以内」を条件にし、所蔵済みの文学全集などは遠慮するよう明記しています。草加市は「発行から20年以上経過したものは対象外」で、受け入れできない本は持ち帰りです。目黒区は一般書に「出版3年以内」の条件があり、コミックには年数の条件がありませんが、受け入れの判断は図書館に一任されています。1977年から1997年に出た漫画全集は、横浜市と草加市の条件に合いません。

資源ごみは最後の手段です。江戸川区の案内では本は古紙としてひもでしばって出しますが、400冊を一度に出せるかは自治体で違います。もったいない本舗は値段のつかない本も無料で引き取ると案内しているので、そちらのほうが手間は少ないです。

送るときの箱数と重さ

もったいない本舗の案内では段ボール1箱に漫画が70〜80冊入るので、漫画全集400巻は5〜6箱です。ブックオフの宅配買取は1箱25キロ以内を条件にしており、漫画を80冊入れると20キロ前後になります。1箱に詰めすぎないでください。

文庫本は同じ案内で1箱に120冊入るので、文庫全集200巻は2箱で済みます。重さは1箱15キロ前後が目安です。

漫画全集 全400巻文庫全集 全200巻
重さの目安80〜100キロ30キロ前後
段ボールの箱数5〜6箱2箱
本棚の幅(1冊1.5センチとして)約6メートル約3メートル

宅配買取の条件は業者で違います。箱の重さの目安として参照したブックオフは10点以上で1回最大19箱、段ボールは1箱200円で購入できます。もったいない本舗は30点前後から送料無料で、20箱以上は事前連絡が要り、到着後3日以内に査定します。ネットオフは6箱まで無料で、査定後最短2日で振り込みです。全集1組なら、どの業者の条件にも収まります。

売る前に、欠けた巻がないか、382巻が入っているか、奥付が初版かを確かめてください。この3つで、同じ400冊の値段が大きく変わります。

参考